“目が青いよ、気持ち悪い”

“なんで目が青いの?変なの”


私だって好き好んで
碧色な訳ではない。


むしろ、何度
憎いと思った事か。

何度この瞳を
怨んだ事か。


でも、あの人は違った。


〔綺麗だ…〕

そう言って目を細めて
微笑んでくれた。


私はその言葉に
救われた。


あの人がそう言う
だけで、心がふわっと
暖かくなった。