健太郎は本当かよ?と言う。
如月君は済ました顔で言った。
「何なら、触ってみる?」
「お、おぉ」
健太郎が怖ず怖ず如月君のお腹を触る。
「……っ」
健太郎の顔色が変わった。
「かってぇ……」
健太郎の口から小さく漏れた言葉に
紗羅はかなり反応して、
うちにも触らせて!と
輝かしい目で言った。
「いいよ」
如月君は私と目が合うと。
「卯月さんも、どう?」
「えっ!?」
思わず目を見開いてしまう。
男の子の体を触るなんて、
彼氏に以外出来ないよ…。
彼氏なんていないけれど。
「わ、私はいいや。ありがとう」
放課後、紗羅と2人で下校した。
「マジで如月の腹筋やばかった!
固すぎ〜。あの人に
守ってもらえる女の子って、
幸福者だよねぇー」
……私もちょっと、
触ってみたいと思っていたりして。

