4人で遊んだ後、紗羅は私の家に寄った。
そして、私が出した冷たいココアを飲んで、
凄く真剣な表情をした。
紗羅のこんな顔、初めて
見たかもしれない。
「ねえ、希美。今日、考え事してたって
言ってたよね?あれだけじゃないよね。
うち、知ってるよ。
知り合って間もないけど、
うち、希美の事沢山知った。
まだ何か、悩んでる事あるんでしょ?
1人で悩まないでよ。うちに話して」
そんなに私は分かりやすい顔を
していたのだろうか。だけど、
あれ以外に考えている事があったのも
確かだった。
私は静かにコップを置いて、
ゆっくり、紗羅に語り始めた。

