大好き

興味なんて一切ない





来るもの拒まず去るもの追わず





だからなだけ




『いつもの場所でいいですか？』





「あぁ」



いつもの場所…



倉持の家の近くの暗いバー



いつものようにそこで呑んで倉持の家に行き




いつものように奢ってもらったお返しに



して終わりだと思ってた




「気持ちいいよ…もっと舐めて」





『………』








「大輔…？何してるの？」





『最悪…』





拒まないよ


だけどめんどくさいのは嫌






『またか…もうやめなきゃじゃん』








あたしは会社に仲の良い人がいない理由





これが原因……




まぁ今回はあんたがムカついたからだけどね







『あんたも馬鹿なんじゃない？

こんな浮気男と付き合うなんて』







バチッッ





『これで満足？
あたしは痛くも痒くもないけどね』





「あんたおかしいんじゃない？！」





『おかしいのはあなたじゃない？
愛だの恋だの…くだらないよね
気持ちなんて邪魔なだけよ』







ﾊﾞﾀﾝ





愛なんて…



恋なんて…




あたしはいらない





『あーぁまた職探ししなきゃだ』






あなたに会ってなかったら…



こんな思いしなかった



でも前みたいにいらないなんて思わないよ




確かにあの時幸せはあったはずだから










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