数分後

立っているのは、一人だけ

「あなた一人だね、どーする⁉」

腰が抜けたのか地面に尻をついてがたがた震えている


「お、お前は、なにもんだよ」

あー毎度おなじみの質問か
そろそろ顔覚えてくんないかな!

「私は、15代目野良の総長神山礼央です」

「の、のら、あ、あの野良猫か!!!」

だるいってそういうの

「そう!私が野良猫!」


大越で叫んだ


「「「「うわぁぁぁぁ」」」」


頭からすごい人数の声

頭を上に向けると

窓から乗り出して見ている人の数


その中にひとりの人物