「……葉山先輩?」



立花さんは心配そうに俺の顔を覗いてくる。



俺が何も反応しないからか。



「……よろしく。俺は葉山翔太、色々大変だと思うけど頑張って下さい」



何を言ったらいいか分からない。



どうかシフトが被りませんように!



正直彼女だけは関わりたくない。



というより、父さんや母さんが名前を呼ぶのでさえ彼女よりも反応して



収まってきた気持ちがまた溢れて来そうで怖い。



「ありがとうございます!あのここの人みんな葉山さんなので



翔太さんって呼んでもいいですか?」