「結菜ちゃんって言うんだ。結衣ちゃんと名前似てるね!それにしても俺たちと同じ学校だったんだね」
「……はい」
「市川そこまでにしといて。結菜は俺の彼女だから口説かれると困るんだけど。
それとそこのムッとしている西野、俺はもう梶田さんのことは好きじゃないから。
結菜と名前が似ているのはただの偶然。
梶田さんの代わりに見てる訳でもないから。
それではごゆっくりどうぞ」
とぶっきらぼうに頭に浮かんだ言葉をすべて並べるとぽかーんとしている4人を置いて
完璧に固まっている結菜の手を繋いで「結菜行くぞ」と言って事務所に連れ込んだ。

