「今回は俺が西野に見せつけてやる」
そう独り言をつぶやくと、俺はアイスコーヒーとアイスティー、アイスカフェオレを急いでカップに注いで
結衣たちのいるオープンテラスに向かう。
父さんたちはキッチンで作業をしながら結衣たちが来ていることにすごく喜んでいた。
オープンテラスに近くなると、どうやら結菜は話掛けられているようで少し緊張しながら必死に答えていた。
「お待たせしました。お飲物の方をお持ちいたしました」
俺は勘で西野と市川にアイスコーヒー、野中さんにアイスカフェオレ、結衣にアイスティー
そしてミルクと砂糖を真ん中に置いた。
「翔太先輩、よく分かりましたね!さすがです!」
と言う結衣に俺は適当に対応して、隣で結菜と市川が話している所に
状況を見計らって乱入することにした。

