Petit Bonheur *小さな不幸の先に*




ーー翌日。



結菜は前のようにバイトの時間よりも早めに来て準備をしていた。



彼女の姿を一瞬見てホッとすると俺は声を掛けずに自室に制服を着替えに行った。



それから着替え終わってお店に行くと……



見覚えのある4人が店の中にいた。



「「翔太先輩!お久しぶりです」」



「結衣……」



俺は無意識にそう呟いていた。



見覚えのある4人とは結衣と結衣の彼氏、野中さん、そして俺が高校の時一緒に



イケメンコンテストに出ていた市川だった。



「い、いらっしゃいませ……」



と隣にいた結菜のあいさつはいつもの元気さはなく少し震えた声で言っていた。