俺はずっと彼女を待っていた。
勉強をしている時も
ごはんを食べる時も
友達と遊びに行っている時も……
朝から夜眠りに就くまで俺は彼女のことをずっと考えていた。
次会ったら絶対に彼女を傷つけたりするような態度を取ったりせず
結菜に優しく接して今までの時間を取り戻すくらい仲良くなろうって考えていた。
だけど一度母さんに連絡が入ってから彼女はここに来ることはなかった。
これが今までに彼女を傷つけてしまった罰なのだろうか。
もう頭の中は結衣のことは微塵にもないくらい結菜の笑顔でいっぱいだった。
「くそっ……どうして来ないんだよ……」
もう彼女を避けていた自分はどこにもいなかった。

