Petit Bonheur *小さな不幸の先に*




窓から外の人達を眺めたり、ぼーっと何も考えずに空を見上げながら



休憩が終わる13時が来るのを待っていた。



そして時間になる少し前に階段を下りてキッチンに行くと



ちょうど立花さんと鉢合わせした。



「…………」



「お疲れ様です。また夕方までよろしくお願いします!」



と彼女は一生懸命笑みを浮かべながら俺に話しかけた。



「……よろしく」



俺がそう言うと彼女はぺこっと頭を下げて去って行った。



「立花さんの顔……」



ぽつりと俺は呟いた。