Petit Bonheur *小さな不幸の先に*




早くこの時間が終わって欲しい。



早くバイトから立花さんが上がって欲しい。



頭の中はそれだけだった。



「翔太さん、店長さんが休憩するように言ってました。



私も休憩もらったので事務所で一緒にごはん食べませんか?」



言い辛そうに俺の顔色を伺いながら尋ねてくる立花さん。



「そう、分かった」



それだけ言うと真っ先に事務所に向かった。



そして立花さんが来る前に母さんが作ったのであろうカルボナーラを食べて



残りの休憩時間を自分の部屋で過ごした。