私が、勝也を想う気持ち。 そんなの決まってる!! 私は自分の家に帰ってすぐ、ただいまも言わずにケーキの準備をする。 「えーっと、まずは材料を測ってから……」 一人でボソボソを、教えてもらったことを呟きながら、作っていく。 「……なに作ってるの?」 「わぁっ!!」 いきなり後ろに現れたお姉ちゃんにビックリする。 「もう、脅かさないでよ」 「ごめんごめん。って琴音、ケーキ作ってるの?」 驚いてるお姉ちゃんが、「食べれるものを作りなさいね」なんて失礼気回りないことを言う。