「それは、ごめん!また今度作るから、許して?」 手を合わせて謝る私に、悪戯な笑みを浮かべる勝也。 その顔が私にどんどん近づいてきた、と思ったら。 「……んっ」 唇を奪われた。 ずっと勝也しか見てなかった私には、彼氏もいなかったわけだから、キスも初めてなわけで……。 「ふっ、かわいい」 「な、なっ!きゅっに」 「日本語しゃべれよ」 こんな意地悪な勝也は初めてで、少し戸惑ってしまう。 「これで、ケーキのことは許してあげるから」 「う、うん」