校門に行くと、もう勝也が立っていた。 「よっ」 軽い感じで声をかけられる。 いつもの勝也だ。 チョコは朝の倍以上の量になっていて、両手に大きな袋を持っている。 その姿にズキッと痛んだ胸。 毎年見ても、やっぱり慣れないよ……。 「帰ろっか」 「……うん」 勝也と二人きりの帰り道。 もう朝みたいに、女の子達はいない。 ドキドキ……。 心臓がどんどん高鳴っていく。