「………………………。」 黒崎くんは無言で私を見つめる。 ドキドキと心臓が音を立てた。 「………ふーん。」 やがて興味を失ったかのように黒崎くんは私の横を通り過ぎて家の中に消えていった。 「……はぁっ。」 一気に力が抜ける。 たった数十秒見つめられていただけで体中が熱を帯びていた。