とりあえず大毅が飽きるのを待とう。 コイツ子供っぽいし、すぐに飽きるだろ「なぁ、紗緒里…」 大毅がいきなり、あたしの耳元で囁いてきた。 え、何これ。 鳥肌はんぱないんですけど。 「紗緒里はハジメテ?」 「は?」 そんなこと、今の状況から言われれば誰だって意味は分かる。 「…ハジメテがいいの?」 「え、ハジメテじゃねーの?」 「え?あ、うん」 とりあえず頷いた。嘘だけど。 あたしのハジメテはまだ誰のものでもありません。 基本、あたし面倒くさがりやだからさ。