チョコレート



大毅が制服のネクタイで、あたしの両手首を上で束ねる。


「何プレイよ!」

「…SM?」

「普通あたしがSでしょ」

「こういうのも有りなんじゃん?」



…って、そうじゃなくて!!!!


何でこんなことになってんだよ。


冷たい視線を大毅に送っても、ニコリとされるだけ。



「いい加減遊びはよして。」



ため息をつきながら、顔を背けた。