「紗緒里、無理させてごめん」 「は?」 眉間にしわをよせて大毅の顔をじっと見つめる。 なんか、さっきまで粋がってたオオカミはどこいったのって感じ。 今は反省の一色で、面白くない。 「この馬鹿。」 そう言って、あたしは大毅にキスをした。 あたしが大毅を好きなのは変わらない。 「おっ前…!!」 耳まで真っ赤にしてワタワタする大毅なんて、子犬みたい。