チョコレート



「紗緒里、無理させてごめん」

「は?」


眉間にしわをよせて大毅の顔をじっと見つめる。



なんか、さっきまで粋がってたオオカミはどこいったのって感じ。

今は反省の一色で、面白くない。


「この馬鹿。」



そう言って、あたしは大毅にキスをした。



あたしが大毅を好きなのは変わらない。




「おっ前…!!」


耳まで真っ赤にしてワタワタする大毅なんて、子犬みたい。