大毅の両親は、仕事が忙しくてあまり家には帰れず大毅をほったらかしにしている。 それはもう小学生の頃から続いていて。 どこで覚えたのかは分からないけれど、 人の温もりが欲しくてこういう手段を選んだんだと思う。 だからむげに大毅を断ることもできず、されるがままのあたし。 大毅の傷ついた顔は嫌いなのだ。 「んぁ、……ふっん」 強く拒否れないあたしも、ダメなのかもしれない。