チョコレート



音を立てながら、出し入れを繰り返す。


あたしは必死に声を出すのを我慢して、固く目を閉じた。



「2本いい?」


「っい!」

「ごめん、ごめん」



返事を待たないで、勝手に突っ走るところは大毅の特徴。



「はっん!ったぃっ」


「気持ちよくなるから」




大毅に何でこんなことをするの?と聞いても、理由は分かってる。



ただ、大毅は寂しいだけなのだ。