はぁ…はぁ…やっと嵐は過ぎ去った……


これでゆっくりとウンコが出来る……



その時……



ウィーン(自動ドアの音)


「すいませ~ん、トイレ貸して下さ~い」


「え………」


「あの………トイレ貸して欲しいんですけど……」


「あぁ………どうぞ、その右手奥です……」


「ありがとうございま~す♪」


「………………」






クソッ!


クソッ!クソッ!クソッ!


なんてタイミングが悪いんだ!





そして、ほどなくしてトイレを借りに来たお客は帰ったのだが……


それと入れ替わりに深夜便の配達業者がやって来た。


「毎度~♪いやあ、なんか今夜は表が騒がしいですね♪」


「ええ、なんか近所でガス爆発とかあったらしいです」


「へぇ~それでかぁ~♪」


軽い会話を交わしながら、業者は手際良く商品を運び入れる。


しかし、俺の方はそんな余裕なんて無い。


いったいどれだけガマンすればいいんだ?


「じゃ、これで全部ですね♪
受け取りのハンコ下さい」


「えっ、ウンコ?」


「いや、ハンコです……」


ああ~ダメだ!
頭の中がウンコの事でいっぱいになってる!


「ハイ、ありがとうございました♪
それじゃあ失礼します♪」


受け取りのハンコをもらうと、業者は帰っていった。




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