中二病。

きっとあれは
ただの中二病だったと思う。

なんたって私は中二だから。


中学生になってから
自由が奪われた気がした。

大好きなオーボエをやりたくて
入った吹奏楽部。
仲の良かった子もやってた。
人数的に
上手なその子しか出来ないと諦めてた。
でも
その子は言った。
「私、バスケ部入るぅ~」
だから
私はその希望の光を追いかけた。

けど
実際何が起きたんだろうね。


入部を決めて始めての部活。
楽器を決める大事な日だった。
私は
オーボエを出来ることが決まってた。
自分ではそう思ってた。
けど、
部活へ行くと
例のあの子がいた。
「バスケ部じゃなくてやっぱり吹部にしたんだぁ」
「そーなんだっ!!じゃぁまた一緒だね!」
一体この言葉は嘘だったんだろうか。
正直いまだにわからない。


こうして私は
オーボエではなく
魅力もなにも感じられない
パーカッションに入れられた。


このころから
私は自分の自由を奪われた気がしたんだ。