その後は、電車に乗った。 30分もしないうちに着いた。 『案外、近いんだね。』 近くに住んでいながらも、改めて知った事実だった。 「きゃほー!! ジェットコースター乗る!!」 さっきから、玲央くんははしゃいでる。 「分かったよー!、並ぼうか。」 それをうまく宥める妃菜ちゃんも扱いなれてる感が出ている。 なぜか、微笑ましくて頬が緩んだ。 「俺らも行くか。」 そう言ってまた繋がれた左手。 『うん!!』 とびっきりの笑顔で握り返した。