嘘でしょ。自分で脱ぐより早いんじゃない?
とは言っても、私はまだ怪我人で。私の体を気にした扱い方はとても優しく、肩口が痛むことはない。
されるがままになっている私をよそに、その後も手際よく服を剥ぎ取っていき、私がポカンとしている間に何ひとつ纏わない姿にしてしまった。
「今更、隠す必要ないんじゃない?」
小さな両手であちらこちらから隠そうとする私を見て、蒼甫はクスクス笑っている。
そう言われても……。
久しぶりのことだし、こればかりはいつまでたっても慣れることはない。ベッドの上ならまだしも、どうしても恥ずかしさが上回り、蒼甫の視線ばかり気になってしまう。
「ほら入院してて動いてなかったし、ちょっと太ったかも」
自嘲気味に笑って見せても、蒼甫は何食わぬ顔をして、
「へえ、そうなの?」
と、ひょいと私を抱き上げてしまう。
「文句言うなよ。大丈夫だ、優しくする」
そうして、私と蒼甫の、長い夜が始まった。
とは言っても、私はまだ怪我人で。私の体を気にした扱い方はとても優しく、肩口が痛むことはない。
されるがままになっている私をよそに、その後も手際よく服を剥ぎ取っていき、私がポカンとしている間に何ひとつ纏わない姿にしてしまった。
「今更、隠す必要ないんじゃない?」
小さな両手であちらこちらから隠そうとする私を見て、蒼甫はクスクス笑っている。
そう言われても……。
久しぶりのことだし、こればかりはいつまでたっても慣れることはない。ベッドの上ならまだしも、どうしても恥ずかしさが上回り、蒼甫の視線ばかり気になってしまう。
「ほら入院してて動いてなかったし、ちょっと太ったかも」
自嘲気味に笑って見せても、蒼甫は何食わぬ顔をして、
「へえ、そうなの?」
と、ひょいと私を抱き上げてしまう。
「文句言うなよ。大丈夫だ、優しくする」
そうして、私と蒼甫の、長い夜が始まった。


