「いいじゃんか、付き合ってみれば~?」

その夜、高校時代からの親友、真璃に電話で報告。

「ダメダメ、絶対無理!」
「でもさ~、今だって充分付き合ってるような感じじゃん。」

あたしは真璃が見えないにも関わらず、激しく首を横に振った。
「違うよ~。あたし今恋愛って考えられないもん。したいと思わないもん。」

失恋事件を詳しく知っているだけに、真璃はしばらく黙り込んだ。

「ん~‥。じゃあ、思わせぶりな態度止めれば?2人で会ったりとかさ。」