背中のアザと束縛の愛情

放課後、璃音は掃除当番。


美乃里はピアノの日だと、帰って行った。


いつもはダラダラとこなしていた掃除を、純也のことが気になって、少し忙しいで真面目にこなしていた。


廊下から視線を感じた璃音…


見ると純也が璃音を見ていた。


璃音と目が合うと、微笑んで


「待ってるから~」


と声をかけた。


純也の言葉は嘘ではなかった…帰り待ってるから…


何となく璃音も嬉しくなって…いつもは嫌な掃除も難なくこなしていく。


純也とのこの出会いが、璃音にとって、恐怖の始まりだとは、璃音は考えてもいなかった。


愛情イコール束縛


愛されすぎると、深い落とし穴が待っているなんて…思ってもいなかったのだ。