手をつかまれて、怒って歩く純也の後をただ着いて行くしかなかった…


また怒られる


視聴覚室に入り、鍵をかけると、純也は何も言わずに唇を重ねた。


唇は、耳元から首筋に…いつの間にか外されていたブラウスのボタン…


今日に限ってベストは着ていなかった。


「純也やめよう…ねっ…お願い…」


そう言った後、左胸の上に鈍い痛みを感じた。


離れた純也は璃音を黙って見ている。


胸の上には、どす黒くなるほど、歯を少し立てて吸い付いたキスマークがついていた。


びっくりして自分の後ろにある鏡を見ると、純也が唇をはわした首筋の部分に、3つ薄いキスマークがついている…


胸のキスマークは痛みを感じる位に、内出血していた。


後ろから抱きつく純也…


「痛い…」


また背中をツネられた。


今日は一回だけ…でもすごく痛くて…