背中のアザと束縛の愛情

それから金曜日までの純也は、璃音にとても優しく、人が変わったかのように、穏やかに感じられる。


でも…


木曜日の昼休み、一つの出来事がおきた。


休み時間、真人に相談を持ちかけられた。


他校の女子高生を好きになったらしく、美乃里と良く行っていた、ファーストフードの店でよく見かけるらしい。


その子と話すきっかけが欲しいから、一緒についてきてくれないか?


という内容だった。


美乃里に相談したくても、良輔のところに行ってしまったし…


「告白するの?」


そう聞いた瞬間、背後に純也が立っていた。


「純也~あのね…」


純也は何も言わずに向きを変えると、廊下に出た。


「なぁ~頼むって璃音~お願い~!」


「ごめん…真人その話し後で…」