背中のアザと束縛の愛情

泣きながら話す璃音の言葉に嘘はなかった。


純也にもそれがわかったのか、校庭の見えない陰に璃音を連れて行くと、キスをしながら、自分が傷めた背中を擦っている…


「ごめん…ごめん璃音…」


純也は、ベストとブラウスの下に手を入れると、優しく璃音の胸に触れた。


下着の上からだったが、純也の指先が触れているのがわかる。


いつものことだった。


どんなに冷たくされても、傷められても、純也のこの優しさから、今逃れることはできない…


それは、璃音も純也を愛しはじめていたから…


触れられる優しさと、嫉妬する純也に、愛されているという実感が持てたから…


「ごめんね…純也…純也だけを愛しているよ…私を信じて」


「わかったよ…可愛い璃音…俺だけの璃音…」