背中のアザと束縛の愛情

自習時間、璃音と美乃里の会話は止まらなかった。


良輔とのノロケ話しをずっとしている美乃里を見ていると、自分自身がこんなにも純也を愛しているか、気になった。


関係を持った二人だから、こんなふうに語れるの?


何だか楽しそうで、恋してる美乃里が可愛くて~


私も関係を持ったら、こんなふうに、相手を素敵に語れるのかな~


そんな想像をしながら…自習時間は終わった。


帰り際、玄関で璃音と中学校が一緒だった友人と話す純也を見かけた。


女子何人かの中に、和馬の姿も見える。


純也は璃音と目が合うと、皆にありがとう…と言って、璃音の方へ歩いてきた。


ちょっぴり不機嫌そうな顔をしているのは、気のせい?


「どうしたの~皆と何話してたの~」


「なんでもない~帰るかぁ~」


「う…うん」


やっぱ不機嫌~