背中のアザと束縛の愛情

何か楽しくない…


何かわからない…


付き合うって、相手に何でも合わせていくことなの?


わからない…


弁当を片付けると、昼休み…


周りの目を気にしない純也は、璃音の手を握ると教室から廊下に出た。


教室から男子が出てきて声をかけてきた。


「璃音~今日の委員会出れるよね~」


杉並和馬だった。


和馬は、純也を気にする様子もなく、璃音の傍に来て説明をしている。


純也はクルッと向きを変えると、窓の外を見ていた…


和馬が言った冗談に、何気なく笑った璃音の声…


しっかり聞いていて…


「じゃあ~放課後頼むね~」


「うん~」


璃音も無意識に答えて微笑んでいた。


横を見てハッとした。


純也が眉間にしわを寄せて、イラッとしている…