純也が立っていた…


「真人~ごめんね…」


廊下に走って出た璃音を引き寄せると、耳元で囁く…


「璃音~約束しなかったかなぁ~俺…嫉妬深いって…」


「ごめんね…朝純也と一緒にいたから、付き合ってるの?って聞かれて…」


「あいつ~誰?」


「1年から同じクラスの真人…神崎真人だよ~すごく気が合って…」


「真人か~ふぅ~ん」


こういう場合って、どうしたらいいのかな?何て言ったらいいのかな?


「璃音~俺の誕生日知ってる?」


「えっ…ごめんね…知らない…いつ?」


ニヤリッと純也は笑った。


その笑いの意味がわからなくて、戸惑ってしまう。


「俺の誕生日~璃音の前の日~8月4日~」


「そうなの~?」


「はい~そうなのぉ~フッ…」


また、純也のわからない笑いなのか、ため息なのか…微妙な反応に戸惑う。