背中のアザと束縛の愛情

次の日


いつもバス停で美乃里と待ち合わせ。


美乃里は、昨日純也が乗った方の璃音とは逆路線。


毎朝、そこから一緒に登校している。


バスを降りると、目の前には、いつもと違う光景が広がった。


美乃里の横には良輔…


そしてその傍に


純也…


「おはよ!璃音~私と2人、バス一緒~いつもは込みあってて気がつかなかったけど~一緒に行こうって~」


美乃里は朝からテンション高っ~て感じで、嬉しそうに微笑えんでいた。


「璃音て呼んでいいかい?俺、篠田良輔~よろしくなっ…」


「あっ…うん…よろしく…」


本当だ~良輔って、顔と声の感じがミスマッチ~何か印象と違う…


「おはよ~璃音…」


「おはよう…」


突然に純也の左腕は、璃音の後ろから腰のあたりにまわされて、ピッタリと横に接触していた。