背中のアザと束縛の愛情

純也は何も答えなかった。


「どこに行くの?」


「璃音が行きたい場所…」


そういうと、いつも美乃里と暇な時に寄る、ファーストフードの店に何も言わずに入って行く…


何故?純也はこの店に来たの…私の行きたい場所?どこかで見かけたのかな?


「璃音、何にする?ポテトは食べるんだろう~」


「う…うん…」


飲み物とポテトを注文すると、美乃里とよく座る、窓際の一番端の席に純也は座った。


「璃音~早く座りなよ~」


「あっ…ごめん」


偶然が重なっているだけだと思っていた。


純也は、女子高生がよく集まる場所を知っていて、それに合わせてくれているんだろうって…


「あのね……」


「ああ~純也でいいよ!」


「純也、私をからかってるんだよね~」