どんな好きかはわからない。
私の好きとは違うかもしれない。



でも、彼が私のことを好きと言ってくれるだけで嬉しかった。
それだけで…幸せだった。



「…ずっと見てるよ、君のこと」



この想いが重なる瞬間が来なかったとしても…
私は遠くからずっと君を想っている。



君の背中を遠くから眺めているから。
いつもの部活と同じように。



彼は笑った。
その笑顔が私の見た、最後の笑顔だった。



目と胸に焼き付いて離れない。
瞳を閉じれば蘇る。



…それだけでよかった。