六日目。

約束通りの食事。

女の子と食事なんて不慣れだけど、退屈はさせていなかったように思う。

後輩は職場で見るよりもテンション高かったし、かなり楽しんでいたようだ。

飯も食ったし、さぁ帰ろうかという段になって。

「もう少し一緒にいてもいいでしょ?」

後輩が俺の服の袖を掴む。

恋人にするそれのように。

「お前、彼氏いるんじゃないの?」

「えー、誰が言ったんですかそんな事」

心外といったように、しかしすぐに彼女は笑う。

「私、ずっと時間空いてますよ?今夜も、明日も…」