「どうでもいいってわけでもないけど
あ、もうチャイム鳴る。
由香、席に座りな?」
笑顔の政幸がそう言って
佐々木由香は不機嫌ながら席に座る
俺もため息をつきながら
自分の席へと座った
ありがたいことに、
俺の席と佐々木由香の席と
政幸の席は離れている
いやぁ、うお座が最下位といっても
世界のうお座全員が最悪の日に
なるわけねぇもんな
やっと普通の生活に・・・
「ほら、次はお前の番だよ」
「・・・え?」
前の席の男子が紙を渡してくる
「え、じゃねぇよ。
席替えのくじ!お前の番」
紙を受け取ると、沢山の棒の先に
苗字が書かれている


