澤山の身なりは、黄土色とも茶色とも言えない、地味なオーバーシャツに、よれよれの白のTシャツ。
ねずみ色の綿パン。
白の、スニーカーならぬ運動靴。
無造作に伸びた縮れ毛。
それが、頬こけた顔・痩せこけた体型と相性抜群!
中年男と好勝負。
実年齢の28歳よりは、十分老けて見える。
どっちもどっちだ。
むしろ、「背広」を着ている分、中年男の方がマシかもしれない。
『服装だけでも、替えてみようかな』
そう思い続けて十数年。
辿り着いた先が今の「なり」。
今度は一体、どこに辿り着くのだろう。
「あのー、すみません」
澤山の耳に再び声が飛び込んできた。
ねずみ色の綿パン。
白の、スニーカーならぬ運動靴。
無造作に伸びた縮れ毛。
それが、頬こけた顔・痩せこけた体型と相性抜群!
中年男と好勝負。
実年齢の28歳よりは、十分老けて見える。
どっちもどっちだ。
むしろ、「背広」を着ている分、中年男の方がマシかもしれない。
『服装だけでも、替えてみようかな』
そう思い続けて十数年。
辿り着いた先が今の「なり」。
今度は一体、どこに辿り着くのだろう。
「あのー、すみません」
澤山の耳に再び声が飛び込んできた。
