7時14分の6両目



1つ、2つと駅を越えていく電車

「ねえ、お姉さんどこの高校?」

3人組の男の子たちが声をかけてくる

困惑していると次々と質問されてしまう

名前は?とか今から時間ある?とか

いきなり

聞かれ慣れずになにも言えないでいると

笑いながら一人が腕をつかんでくる

「俺たちさ、

次の駅でカラオケ行くんだけど行かない?」

もちろんカラオケなんて行かなくて

掴まれた手を払いながら断った

「えー、行こうよー。まだ8時だし」

「楽しいよ?」

なんて次々に声をかけられ再び掴まれる腕に

戸惑った





ーそこに


「先輩、あそこの車両イケイケな子たち

いましたよ。しかも光明女子ですよ」

「お、まじか」

「どうする?」

なんて言いながら3人は

隣の車両へ向かっていった



さっきの3人から腕を掴み返してくれたのは