2ヶ月前の昼、

たまたま帰りの時間が同じになった彼

いつもの車両、少し混む車内

1つ空いている席に自分の鞄を置く彼

混んでいる車内、鞄を置くなんて非常識な人

少し呆れがちに思いしばらく見ていた

ただ、声をかける勇気なんてなく

どうしようと悩む最中、

彼は鞄をおいた席を離れ混み合う車内で

身重そうな女性に声をかけている

女性は少し驚いたような顔をし、

首を横にふった

それでも説得を続ける彼につられ席に向かう

女性が嬉しそうな顔をして

お辞儀をする様子を見て

私は彼に恋してしまったようだ