「……ん…」




重い瞼をあけて最初に目に入ったのは白い天井。




ここ、どこ…





ぼんやりとしてた意識が段々とはっきりしてきて、周りを見渡して保健室に運ばれたんだと理解した。




「…っいた」



真っ白なベッドから起き上がろうとすれば腰に激しい痛みが走る。





階段から落ちたし…



そりゃあ体は痛いよなー。





「もうあなたは教室に戻りなさい」



「嫌です!真夕先輩の側にいます!!」






途端に誰かの話し声が聞こえてきて、ベッドを囲っているカーテンが勢いよく開かれた。