「おはよー」


「おはよ!ねぇ、昨日のテレビ見たー?___」



いつも通りの朝。


いつも通りの教室の光景…



だけど、今日のわたしはいつも通りではいられなさそーだ。




………昨日。


あのまま瑛斗くんに抱きしめられていると、わたしの携帯が鳴り…


我に返ったように、瑛斗くんがパッとわたしを離した。



「わ、悪い…」


「……う、ん…」



携帯を開いて確認してみると、それは上城くんからのメールで…


内容は、用事を思い出したから先に帰るということだったけど。



携帯に表示された上城くんという文字を見て。



一瞬、ドキリとした…