友達の好き。



家族の好き。



憧れの好き。




…………恋の好き。





そんなたくさんの好きの中で、二人はわたしに恋をしたんだよね…




湯気でうっすらと白くなっている天井を見ながら、そんな事を考えていた。




そして、しばらく湯船につかったあと、のぼせそうになってお風呂から上がった。




「あっ、真夕お風呂入ってたの?」



水を飲もうと思ってリビングまで来たら、突然声が聞こえてきた。




「…お姉ちゃんっ!?」





その声の主は、台所で料理をしているこの人、正真正銘、わたしのお姉ちゃん。