「あの、す、好きです!付き合ってください!!」









…えー、と。




こんな状況でいきなりですが、とりあえず自己紹介します。





わたし日向真夕。
一応性別は女で16歳の高校生。







そして、わたしなんかに告白(?)してきたこの男の子は……



ごめんなさい。名前も顔も分かりません。







いや、わたしが忘れてるだけなのかな?


だとしたら失礼……







「あの~…聞いてます?」



「…え?」







どうやら、皆さんに自己紹介やら何やらしているうちに、自分の世界に入ってしまったわたしは、少年A(仮名)くんの存在を忘れていたらしい。







さらに失礼だぞ、おい。