きらきらと眩しく、心のままにとても素直な微笑みがあまりに綺麗で、

自然、その笑顔を自分のものに――と腕を伸ばしかけて、

それが、そこにはいない記憶の残像であることに気付く。



 こんなにも、今でもはっきりと自分の耳に残っているのに。

 目をつぶれば、あの姿がくっきりと浮かび上がるのに。




『―――ごめんなさい、サクヤ……。ごめん、なさい…――』



 そんな風に、泣かないで欲しい。

 そんな風に、俺に謝らないで欲しい。

 君は何も悪くないのだから。



『―――…ごめん、なさい…、サクヤ―――』



 君は何も悪くないんだ。

 だから、そんな風に、泣かないで欲しい。

 俺に謝って、そんな風に、泣かないでくれ、ルイ…―――