朔也には、それ以上、瑠哀が無表情な顔をしながらなんでもないことのように話し、そして、涙を流し続ける姿を見ていられなかった。


 その姿があまりに痛々し過ぎて、胸が潰れる思いだった。


『ルイ、ごめん…。もういいんだ――――』



 朔也は瑠哀を引き寄せ、そっと抱き締めていたのだった。