だから君が



「いただきます」

「砂糖とミルクは??」

また苦そうな顔をする右京に

「私お子ちゃまじゃないので」

少しおどけてみせた

「もう、日向子サンー!」

怒りながら口に運ぶケーキを

嬉しそうに食べる右京の横顔を見つめる

「ふ?? どうしはりました?」

「え?いや 右京サン甘いもの好きなのかな、と」

「大好きですよ」


嬉しそうに笑う右京サンの発言に勘違いする

…ケーキなのに、私じゃないのに。

そう思っても顔の熱が引かなくて

カアァァッと赤く染まった頬はより赤さを増す

「もうそないな風に照れへんでくださいよ」

そう言った右京の口が耳に近づく

「日向子サンの方が甘いもんより大好きですよ」

甘く甘く耳元で囁いた


ー!!!