だから君が



「堪忍ね、日向子サン。母さんが

クリスマスは誰といたんだとか

見慣れないマフラーと手袋はどうしたとか

聞くもんやさかい日向子サンのことゆうたら

会いたい会いたいゆうてきかんで」


「フフ 緊張したけど大丈夫です」

ーギュッ


「へっ、え? う、きょうさんっ??」


「しー、 聞こえてしまいますやろっ」

右京がいたずらっぽく笑う


ーッ

「ーッ。うきょさ、ん」



ヘヘッと笑うと体を離して

扉を開ける