だから君が



「そ、そうだね。やっぱかえろ」

その言葉は放課後に日向子が勉強している

空気感を知っているために理特生は

邪魔をしないということである

鬼のような集中力

いつもはふわふわーっと穏やかに

きっちりしているとだけのイメージの彼女から

放たれる具現化したような集中力の塊が

勉強をしない生徒を寄せ付けない


あんなにかわいい少女から

あれほどの気迫が出るのかというほどの

集中力のおかげで始業前も放課後も教室は

日向子だけの自習室となっていた


「え、来ればいいじゃない」

ふわーっと笑う少女はかわいく

特典にするにはもったいないほどの少年

それだけでみちかは葛藤する